【頂点へ、新型日産『シーマ』】直噴とモデュラー設計がエンジンの「売り」

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【頂点へ、新型日産『シーマ』】直噴とモデュラー設計がエンジンの「売り」
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新型『シーマ』に搭載された、4.5リットルV8直噴ガソリンエンジン「VK45DD」は、日産のフラッグシップ・エンジンとして新開発されたものだ。日産の直噴ガソリンエンジンとしては最大の排気量となっており、280psの最高出力と46.0kgmもの最大トルクを発しながら、10km/リットルの10・15モード燃費を達成した。さらに「良-低排出ガス」認定も受けており、動力性能と環境対策を両立させたエンジンだといえよう。

「VK45DD」は、シリンダー・ブロックこそ旧型の4.1リットルV8ユニットの発展形ではあるが、事実上まったくの新設計であるという。直噴システムは同社の2リットル直噴ユニット「QR20DD」と同じタイプを用いており、また、シリンダーヘッドの構造や給排気ポートの形状などをV6の「VQシリーズ」とモジュラー化して、開発や生産のコストを合理化したという。

また、従来品より40%も軽いというチタン合金製給排気バルブや、軽量タイプのピストンなど、運動系の部品の軽量化を徹底したことと、摺動部のクリアランスを縮小したことで、高い静粛性と燃費の向上が図られたという。とくに静粛性については、旧型の4.1リットルV8にくらべ、50〜70%も向上している。またNICSと呼ばれる可変吸気システムを採用し、実用域で扱いやすいトルク特性を実現したという。

「開発には3年を要しました。とくに苦労したのは、ボアの大きいエンジンなので、スワール(混合気の気流)をどこに集めるのが良いのか、最適化することでしたね」と、日産自動車パワートレイン事業本部の住永卓さん。なお「VK45DD」は、将来的には『プレジデント』にも搭載されるようである。

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