システムを簡略化したDPFで低価格実現。これがDPF普及への第一歩

エコカー 燃費

低公害車の開発を手掛ける「コモテック」は、価格を60〜80万円と、従来の半額程度とした簡易型のDPF『モコビー』を開発した。

この簡易型DPFは、PM(粒子状物質)が付着したフィルターを燃焼し、除去する装置を内蔵しておらず、車庫に戻ってから別装置で燃焼・除去を行う方式を採用した。構造の複雑化と高価格化につながっていた燃焼装置が別体になったため、装置本体の大きさは小型となり、システムも簡略化されたために価格も安くなった。

再燃焼装置が別体なので長距離走行には向かないが、低速走行の多い都心部などでも確実にPMを除去できること。一定の時間で車庫に戻るという運用形態を取っているなら、再燃焼装置が別体でも支障のないことから、自治体が運営するバスなどに向いているという。

同社では自治体向けへの営業を進めるとともに、短距離走行しかしない宅配便の配送車向けにもセールスの範囲を広げていきたいとしている。

《石田真一》

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