「開かずの踏み切り」を無くす、国土交通相は遠山の金さん!?

自動車 社会 社会

国土交通省は25日、全国に1000カ所あると言われている「開かずの踏切」の解消を目指し、踏切道改良促進法の改正を視野に入れて、検討作業を進めていることを明らかにした。立体交差化への費用負担で紛糾した際、大臣がそれを裁定し、工事の迅速化を推進するのが狙い。

「開かずの踏切」と呼ばれ、連続40分以上の閉鎖時間が続く踏み切りは、東京・名古屋・大阪を中心に約1000カ所あると言われている。政府・与党は10年後までにこれを半減し、最終的にはゼロにするという目標を掲げているが、実際には立体交差化への工事費用負担の分担比率などで、地元自治体と、道路管理者、鉄道会社との間で紛糾することが珍しくない。

今回の法改正では費用の分担比率などで協議が紛糾した際、国土交通相が間に立ち、裁定できるようにする。協議が紛争し、工事期間が延びることを避けるための苦肉の策だが、このような「遠山の金さん」的な政策は吉と出るのか、それとも凶となるのか。どちらにしても「これにて一件落着」と、すっきり決まらない可能性があるのは事実だろう。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハイラックス』新型、まずはディーゼルの5グレードを豪州発売…約355万円から
  2. 新型ホンダ『CR-V』発表に「おかえり!」「カッコいい」など反響、最注目の価格は…
  3. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  4. メルセデスベンツ、新型電動ミニバン『VLE』を2026年3月世界初公開へ
  5. ポルシェ『カイエン』新型、新世代のデジタルコックピットとAI音声操作を搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る