【読者からのおたより】あんま無茶いって役所いじめんといてやって下さい。

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読者の望月昇さんからおたより。利便より道路!?利権官庁、国土交通省の改革進まずについて。

--- 国内のトラックの重量規制は欧米よりも低いため、積載効率が上がらず、物流コストの増大に結び付いている。しかし、「道路が大切」な国土交通省は規制緩和には一切拒否の姿勢。---(記事本文より)

そんなこと言ったってそれは無理です。橋、落ちます。道路、ワカメになります。いっけんアスファルト塗りたくっただけに見える道路は、その実メートル単位で土入れ換え、厳密な荷重計算に基づいて作られています。

JRの鉄道コンテナの規格は国際コンテナより小さいですがあれはトンネルにつかえるから国際コンテナやりたくてもどうにもならない、とか、55W前提のヘッドライトに100Wの電球入れればレンズが焼ける、というのと同じ話です。臨港道路など「橋を全部チェックした道」は軸重制限緩和も行っています。

逆に、道路は事実上トラック(特に過積載車)が壊していると言ってよく、乗用車の荷重など大したことはないのでこの緩和は検討する(物理的に無理じゃないものは検討する)ということで、今回は一応ちゃんと筋が通っています。

--- いじめているつもりはありませんが、規制緩和を進めようとしないお役所の姿勢を批判したかったのです。この場合、今の道路を大切にしてクルマを制限するのではなく、道路(橋)の荷重増に努めるのが本筋でしょう。---

それはずっと前から着手しています。我が港においても、何はおいても港と高速道路を結ぶ臨港道路や国道を優先して設計の再検討、補強、舗装の打ち直しを行い、とにかく近場の高速につなぐルートだけは確保しています。最近のトレーラトラックで後ろが3輪のやつがありますが、あれがクルマ側での現状の成果ですね(総重量対応・軸重分散)。

しかし道路改修には想像を絶するほどの金がかかり(結局1m掘削してうち45cmを最高品質のゴム入り改質アスファルトで充填した、なんて箇所もありました。額を聞いたら目眩を覚えるでしょう)、しかもごらんの通り必要な予算すら叩かれている現状ですから。確かに無駄づかいと思えることも時々ありますが、この未開の国ではまだ、やらねばならんことが山ほどあるのです。

《高木啓》

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