【マツダ未来】マツダファン像を明確にしたマーケティング手法
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マツダ独自の顧客層とは? 国内マーケティング本部長・取締役の若山正純はまず反省点を口にする。「5チャンネル拡大戦略時代に、『差別化を貫く』という我々の強みが不明快になってしまった。『大胆で革新的』という企業の原点に戻りたい」
「ユーザー像を探るのに従来は年齢、性別、年収といった要素を調べていた。現在はそれらに加えて消費者の趣味、興味、考え方、生活価値を調べている」
その結果明らかになったマツダのユーザー像とは「クルマ好き家族」と「レジャー志向の若者」の2グループ。「いずれも他人のクルマとは異なる個性的なクルマを求める。そしてスタイリングやハンドリングを重視し、同時に柔軟性のある室内空間の使い勝手を望む」と若山取締役。これからのマツダはこういった顧客を大切にして行くのだ。
次に研究開発・品質担当専務取締役の荷堂啓(かどう・けい)は、「2000年から2004年までの開発費を、その前の5年間と比べて30%増やす」と語った。「今日、ここでお見せするクルマが市場に出揃ったときには、全マツダ車の生産台数の7割を占める。そしていずれも新開発の直4パワートレインを設定する」
フィールズ社長はジェスチャー豊かにプレゼンテーションすることで媒体関係者には知られているが、今日プレゼンテーションにあたった首脳陣は、負けず劣らず、熱の入ったプレゼンテーションを見せてくれた。
《高木啓》