今年のオートショーの傾向は「言い訳」

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今年のオートショーの傾向は「言い訳」
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1月の最初からロサンゼルス、デトロイト、シカゴとアメリカのオートショーは「言い訳」を中心に進められている。記者発表の場でも、コンセプトカーを大々的に、というよりは「昨年の売り上げの落ち込みは原油価格の値上がりのため」「昨年のリコールの多さは当社がより安全な車作りを心掛ける姿勢の現われ」といった説明がよく聞かれた。各オートメーカーは自動車全体の売り上げが落ち込んでいることから挽回に必死なのである。

そんな2001年のオートショー、これまでの傾向を見ると、たとえばあるだけのすべてのプロトタイプを一気に発表するメーカー(GMなど)、ニューモデルのラインアップを充実させて客やマスコミの目を引こうとするメーカー(クライスラーなど)と、とにかく質より量で勝負、という姿勢が目立つ。

そしてもうひとつの傾向が「若者をターゲットに」という合い言葉だ。各メーカーはこれからのユーザー層を作る若者にアピールする車を成功させることが今後の競争を勝ち抜くカギだと考えている。若者向けの新しいブランド開発を考えるトヨタ、突然2シーターのスポーツカーをシカゴで発表した現代(ヒュンダイ)など、例は多い。

スポーツカーの復活もどうやら本格的で、燃費の悪いSUVがそろそろユーザーに飽きられる傾向も見えかくれする。今後のオートショーではどんな戦略が打ち出されるのだろうか。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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