【シリーズ ランエボVIIの開発者にきく】ドリキンも舌を巻く!! より曲がるアクティブなAYC制御

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【シリーズ ランエボVIIの開発者にきく】ドリキンも舌を巻く!! より曲がるアクティブなAYC制御
【シリーズ ランエボVIIの開発者にきく】ドリキンも舌を巻く!! より曲がるアクティブなAYC制御 全 3 枚 拡大写真
『ランサー・セディア』をベースに生まれた『エボVII』では、ボディが大きくなり、トレッドやホイールベースが延びて、またACDも採用されたことで、ハンドリング・チューンの方向性も変わったという。引き続き、三菱自動車乗用車技術センター・振動実験部・操安試験担当の松井孝夫さんにきいた。

「先代までは、リア(サスペンション)を動かし気味にしてスリップ・アングルを作り、フロントの回頭性に余裕を持たせる、という設定だったんですが、今回のモデルではクルマが長く、大きくなったこともあり、リアはしっかりグリップさせて、曲がりは他の要素が担う、という方向性になっています」

つまり、リア・サスペンションは安定性を上げて、限界を超えてからもゆっくりと流れ出すようにし、回頭性は、ACDの採用やAYCとの総合電子制御化よって高める、というセッティングだ。こうした方向性にあわせて、AYCのチューニングも変わったという。なおAYCは、旋回時に、状況に合わせて後輪左右のトルク配分を電子制御で最適化するというシステムだ。

「これまでのAYCは安定方向の制御だったんですが、今回のモデルでは、いま言ったようなセッティングの性格もあるので、より「曲がる」方向にアクティブな制御をしているんですよ」

こうしたセッティングの変化を裏付けるようなエピソードを、松井さんはひとつ語ってくれた。筑波サーキットでの試乗会にはドリキンこと土屋圭市さんも訪れていたのだが、「このクルマ、とってもいいけど、キッカケを作っても、ぜんぜんドリフトしないよ」と苦笑していたという。『エボVII』のコーナリング・スタビリティ、おそるべしである。

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