交通裁判で求刑以上の判決---大阪地裁

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大型トラックを運転する男性運転手が前方を走る軽ライトバンに衝突。親子が死亡し、業務上過失致死罪に問われた事件で、大阪地裁は、禁固1年6カ月の求刑に対し、それを超える懲役1年10カ月の実刑判決を言い渡した。求刑以上に重い実刑を言い渡す判決も、ひき逃げや飲酒では無い交通事故裁判で懲役となるのも前例が無く、極めて異例。官僚の主導権争いで悪質運転者による事故の厳罰化が見送られた中で、裁判所が遺族や被害者の声に耳を傾けているものとして注目される。

判決を言い渡した二宮裁判官は「前方不注意という基本的な注意義務違反で過失の程度は極めて大きい」と述べ、禁固1年6カ月の求刑に対し、懲役1年10カ月の実刑判決を言い渡した。交通事故裁判では通常、求刑の70〜80%に刑を軽減することが慣例となっている。さらに、ひき逃げや飲酒などの悪質な死亡事故で無ければ通常は禁固刑に留めるが、今回はそれよりも重い懲役刑を適用している。

悪質違反者の交通事故については警察庁が厳罰化を検討していたが、「ナワバリを荒らされた」と感じた法務省がこれに反対して宙吊りとなっている。そんな中、裁判所がこのような判決を下したことから、検察庁、法務省では早急な再検討が求められそうだ。

《レスポンス編集部》

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