「バイオディーゼルの非課税処置は認めません」と京都府

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「バイオディーゼルの非課税処置は認めません」と京都府
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京都市交通局が市バスの一部車両に導入しているバイオディーゼル燃料(BDF)に対して、非課税の方針を京都府が撤回。軽油と同様に課税対象とすることを明らかにしたことで波紋が広がっている。

BDFとは、天ぷら油などの食用廃油から精製した油と、通常の軽油を「2:8」の割合で混ぜたもの。通常の軽油と比較してエネルギー効率は多少低下するが、台所などから捨てられてしまいがちな廃油の再利用ができ、河川などの環境も守れることから現在脚光を浴びつつある。

京都府ではこれまで非課税の方針を取っていたが、「自然環境に優しいとはいえ、8割が軽油であることに変わりはない」として、軽油と同様の課税処置を行うことになった。当然ながらこの決定に対しては交通局が猛反発。「環境を守るために新しい燃料を使用しているのに、府の決定は後ろ向き。課税対象になると640万円の負担増になるため、今後の使用は事実上できなくなる」として、先月末からBDFの使用を停止してしまった。

軽油引取税に関しては、アルコール100%の燃料の『ガイアックス』が、軽油と同様に炭化水素が含まれるとして課税対象になったが、新燃料というのは行政にとっては難癖をつけて確実に課税するためのものらしい。

《石田真一》

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