普段は何ごとにも冷静なミハエル・シューマッハ(フェラーリ)だが、オーストラリアで恐怖の体験をしていた。メルボルン市内のレストランで食事をした後、タクシーに乗り込んだシューマッハと妻コリーナ。ところが乗ったタクシーの運転手が他のドライバーといざこざを起こし、エキサイトした二人は路上で殴り合いのケンカを始めてしまったという。
シューマッハ夫婦は恐怖でただケンカを見守るだけだったが、大事になる前になんとかその場は収まったとのこと。「オーストラリアのドライバーは気さくな人ばかりだと思っていたんだけど」とシューマッハ。
しかし実はシューマッハにはタクシードライバーに冷たくできないある理由があった。1991年にシューマッハがF1にデビューするきっかけとなったのは、当時ジョーダンのドライバーだったベルトラン・ガショーがロンドンでタクシードライバーと口論したから。エキサイトしたガショーは当時禁止されていたCSガスを相手にかけるという暴挙に出てしまい、禁固18カ月の判決を受けた。