ベントレー・ルマン『EXPスピード8』の必殺技“天井走行”

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ベントレー・ルマン『EXPスピード8』の必殺技“天井走行”
ベントレー・ルマン『EXPスピード8』の必殺技“天井走行” 全 3 枚 拡大写真
チームベントレーが今年のルマン耐久24時間レースに向けて準備を進めているのは、今までのレースカーの概念を覆す、画期的なデザイン構造を持つ『EXPスピード8』だ。6月のレースを控えたEXPスピード8は、トリプル“フープ”によるセーフティ・セルをベースとしたクローズドボディが特徴だ。

一番大きなドライバーの背後のフープに始まり、次がドライバーの膝まわり、そして一番小さなフープが足元のペダルを取り囲むように配置されている。このカーボンファイバー製セーフティ・セルに、同じくカーボンファイバー製ボディが合体し、頑丈なモノコックシャシーが完成する。ウェイトは70kgにすぎない。プロテクション機能が優れていることから、従来のスチールロールケージは不用であるという。

コックピットのサイズも縮小され、空力効率がぐんと上がる。200mph(320km/h)を超えるスピードにおいても安定性を保てるようにと、風洞、そしてトラック上におけるテストが繰り返されている。というのも、ルマンでは1ラップに4回は200mphに達すると予測されるからだ。

チームベントレーによると、ミュルサンヌ・ストレートにおけるダウンフォースの大きさは約2600kg、ベントレー『アルナージュ』をルーフに乗せているのと同じくらいだという。EXPスピード8が150mph(240km/h)で走れば、そのダウンフォースは自身の車重を越え、理論上は天井に張り付いて上下さかさまに走行ができるというわけだ。

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