アイシン、技術者育成目的で1952年製の希少車を3年掛けてレストア

自動車 ビジネス 企業動向
アイシン、技術者育成目的で1952年製の希少車を3年掛けてレストア
アイシン、技術者育成目的で1952年製の希少車を3年掛けてレストア 全 2 枚 拡大写真
アイシン精機は22日、同社が1998年4月から手掛けてきた、トヨペット『FL-2』のレストア(復元)が終了したことを明らかにした。

トヨペットFL-2は1952年にわずか5台のみが生産されており、「幻の小型車」と呼ばれている。同社では熟練技能者から若い技能者への技術の伝承や、エンジニア育成を楽しみながら行うことを狙いに、これまでも1960年式トヨタ『クラウン』や、1978年式『ハーレー』をレストアしてきたという経緯がある。

しかし、今回レストア対象となったFL-2は台数自体が少なく、量産車だったクラウンなどと違って設計図面が残っていないことから、いったん完全に分解した後、部品を一点ずつ新たに図面化し、部品を作っては現場合わせで加工し直すなどの作業を繰り返した。また、腐食が進んで使えないパーツは素材から吟味して製作するなどしたため、復元まで3年の月日を要した。

復元チームは、主に工場の20〜30歳代の技術者から希望者を募り、35人編成で昨年の4月から終業後の時間や休日を利用して作業に当たっていた。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  5. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る