「井戸から車輪まで」エコフレンドリーなクルマを考えると

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「井戸から車輪まで」エコフレンドリーなクルマを考えると
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GMと各種機関との共同研究によると、最もクリーンで最も効率のよいクルマは、短期的にはガソリンを燃料とした燃料電池自動車だという。長期的には水素を燃料とした燃料電池自動車がベストで、ディーゼル駆動と電気駆動のハイブリッドもクリーン、高効率だという。GMが21日に発表した。

エミッションや燃費というとクルマ単体の性能について語られることが多いが、本来は環境全体を通して語られなければならない。化石燃料エネルギーだったら、地下からの採取、精製、輸送、保管、それから燃焼、駆動という道筋で発生する副生物や消費するエネルギーを勘案しなければならない。

今回の調査は、このような「井戸からテールパイプまで」「井戸から車輪まで」、パワートレイン別の環境負荷、エネルギー効率を調べた。研究ではガソリン、ディーゼル、燃料電池、ハイブリッドが比較され、共通の被験車としてシボレー『シルバラード』が選択された。おもな結論は次の通り。

●精製された浄化ガソリンを燃料にする燃料電池自動車が、調査対象となったパワートレインの間では最もクリーンで最も効率がよい。GMが押し進めるガソリン改質式燃料電池自動車をバックアップする結果である。

●燃料電池以外のパワートレインでは、精製されたディーゼル燃料を用いたディーゼル+電気ハイブリッドが効率やCO2排出について好成績。「井戸から車輪まで」ではガソリン+電気ハイブリッドより優秀である。

●長期的には水素燃料の燃料電池自動車が最も優秀。

メタノール改質式燃料電池自動車と、CNG(圧縮天然ガス)内燃機関は、浄化ガソリンを用いたパワートレインに及ばない。

●セルロースから生成するメタノールのような循環再生燃料は、やはり温室効果が最も小さい。

《高木啓》

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