GMピックアップトラックを巡るいざこざ

自動車 社会 社会

GMのピックアップトラック、というと燃料タンクが横にはり出したスタイルが特徴的だった。ところがこのデザインは衝突時に車が炎上する率を高める、と集団訴訟が起こされた。数年前のことである。

この問題への和解策としてGMが打ち出したのが、580万台のこのタイプのピックアップトラック・オーナーに対し、額面1000ドルの自動車購入に使える金券の配付。GM製の新車を購入する場合に限って使える。ところが、ヒューストンにある金券買い戻しグループが、新車購入の予定がないオーナーに対し、この金券を100ドルで買い取る、と宣言したことでGMの態度が硬化。

このグループは額面の10%という値段で買い取った金券を、新車購入の予定がある貨物会社などに再販する予定だからだ。GMはこうした取引は違法であり、オーナー以外が持ち込んだ金券の交換には応じられない、とコメント。もし持ち込まれても、取引額である100ドル分しか割り引きを行わない、としている。

集団訴訟の和解策の一環だけに、この問題はユーザーからの反発もあり長引きそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. VW『ゴルフ』復権へ、Mk. 9は完全電動化! ところがエンジン搭載バージョンも?
  2. “変な”ジャパンモビリティショー2025、失望と希望…海外報道
  3. 「デザイナー天才」とSNSで話題! 熱帯雨林モチーフのポルシェ“オセロット”発表「内装の作り込みがすごい」
  4. MASERATI 111th “永続する美と走り”をいま、あなたの週末へ。PR
  5. トヨタ『アイゴX』改良新型、欧州Aセグ初のフルハイブリッド生産開始…「GRスポーツ」も設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る