「銀座はどっちだ!?」は無くします。警視庁と首都高速公団が案内板を改良

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「銀座はどっちだ!?」は無くします。警視庁と首都高速公団が案内板を改良
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首都高速道路公団と警視庁は、利用者から「案内板が複雑でわかりづらい」との声が高まっている首都高湾岸線の約3キロについて、これまで設置されていた案内板を撤去したり、記載内容を最適化するという改良に乗り出すことになった。

首都高速公団では「出口の800メートル手前から、200メートルごとに案内板を設置する」という取り決めをもっており、この区間の案内板もそのルールにしたがって設置されている。しかし、東京港トンネルの出口付近から約300メートル地点に「大井出口」、600メートル地点に「大井ジャンクション(JCT)」、1200メートル地点に「大井南出口」がある。このためわずか3キロの地点に22枚の案内板が乱立してしまった。

さらにこれを複雑化しているのが、銀座まで2つのルートが存在するということ。湾岸線は元々、神奈川1号横羽線〜1号羽田線〜都心環状線〜6号向島線を通って千葉方面に抜ける車両が多く、これが都心部での大渋滞を引き起こす原因となっていた。レインボーブリッジが完成する以前は大井JCTから都心向けの車両を逃がしていたが、レインボーブリッジの完成以後は都心方面に向かうもうひとつのルートができてしまう。

公団としては「環状線を通って銀座方面は大井ジャンクションから」、「新宿方面にはレインボーブリッジから」という設計を行い、それぞれの地点へ行きやすいように合流地点を定めたのだが、どちらを通っても銀座に行けることには間違いなく、短い区間に進む車線の指示が違う案内板が並んで配置されることとなった。つまり大井JCT経由で銀座に行く場合には「左車線に寄れ」で、レインボーブリッジ経由で行くなら「右車線を直進しろ」というようにだ。

こういった内容の異なる案内板が存在するため、本来は禁止されている東京港トンネル内での車線変更が行われ、それが事故を呼ぶなどしたため、警察が今回の改良を決めたという。今後は内容を最適化し、枚数も19枚に削減。完成は9月を予定している。

《石田真一》

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