【CART第3戦 決勝】意識を失うほどの強烈なGが襲った

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
【CART第3戦 決勝】意識を失うほどの強烈なGが襲った
【CART第3戦 決勝】意識を失うほどの強烈なGが襲った 全 2 枚 拡大写真

テキサス・モーター・スピードウェイで開催されるはずだった2001年CART「FedExチャンピオンシップ」シリーズの第3戦は、決勝当日になって突然「延期」が発表された。理由は「ドライバーの身体に予想以上の負荷がかかるため」だ。

【画像全2枚】

96年に完成したテキサスはすでに、NASCARやIRLの開催実績を持つが、CARTの開催は初めて。24度の急激なバンク角を持つ(もてぎは10度)のが特徴だ。スピードに勝るCARTはセッションが始まるとぐんぐんスピードを上げ、IRLを7マイル/h上回る233マイル/h(373km/h)を記録したが、このわずかなスピードアップがドライバーに予想を超えるストレスを与えることになった。

バンク通過中に縦2.5G、横4Gの強烈な重力加速度がかかるため(第4戦のナザレスの場合、縦1.5G、横4.2G)、参加した25人のドライバーのうち21人が軽い頭痛やめまいを訴えた。CART担当医は「20周以上の連続周回を続けるとさらに症状は悪化し、失神する場合もある」と発表、CART首脳部とドライバーが長時間に渡って協議した結果、レースの開催を見送り、延期とする決定が下された。

予選では高木虎之介が23位、「久しぶりのオーバルだからクラクラしたのかと思った」と語る中野信治は、日本人最高位となる予選5位を獲得して初表彰台を視野に入れていた。予選の結果は延期されたレースにそのまま有効となるが、残りのシーズンはタイトなスケジュールが組まれているため、開催日は未定。開催日の決定までに、エンジンパワーを抑えたり空力的負荷を増やすなど、スピードを抑える対策が講じられる予定だ。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 初代『セリカ』が創刊号、全長20cmの1/18スケール国産名車コレクション…アシェットが2026年1月発売
  2. “変な”ジャパンモビリティショー2025、失望と希望…海外報道
  3. 「カッコ良すぎて気絶しかけた」トヨタ『ハイラックス』新型発表に歓喜の声、日本発売にも「素晴らしい!」
  4. 三輪EV『coffret』、ヤマダデンキ横浜本店で販売開始…試乗も可能
  5. ホンダ、TomTomの高精度地図サービス採用…『アコード』の「Honda SENSING 360+」に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る