【CART第4戦 決勝】中野信治、40周にわたってトップ争い

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
【CART第4戦 決勝】中野信治、40周にわたってトップ争い
【CART第4戦 決勝】中野信治、40周にわたってトップ争い 全 3 枚 拡大写真

2001年CART「FedExチャンピオンシップ」シリーズの第4戦は、ペンシルバニア州ナザレスのオーバルコースで開催された。この1マイル(1.6km)のコースは一般的な長円型ではなく、おむすび型をしたレイアウトが特徴で、追い抜きが非常に難しい。

225周で争われた決勝レースは、23位スタートながら絶妙のピット作戦でトップに躍り出たルーキーのスコット・ディクソンが初優勝を飾った。ニュージーランド出身、20歳のディクソンは今回の優勝でCART最年少優勝記録を塗り替えた。トヨタ勢は開幕戦に続き今季2勝目。

2位はレース終盤、スコットと激しいトップ争いを演じたフォード・エンジンのケニー・ブラック。3位にホンダ・エンジンを積むポール・トレイシーが入った。シリーズ・ポイントはトヨタのクリスチアーノ・ダマータとトレイシーが同点で並ぶ。マニュファクチャラーズ・ポイントではトヨタがホンダを逆転してトップに立った。

予選19位の中野信治は141周目から181周目まで2番手を走行。トップの座を狙う果敢な攻めを幾度となく見せたが、給油のため後退。結局1周遅れの15位に終わったが、次戦もてぎに向けて好感触をつかんだ。18位スタートの高木虎之介は初挑戦のオーバルを慎重に走行したが112周目に第3ターンでスピン。見事に体勢を立て直してレースに復帰したが、このときの遅れが響いて14位に終わった。

●優勝したスコット・ディクソンのコメント:「前半は燃費を気にして戦ったが、終盤の残り10周はピットからの指示でアクセル全開で逃げた。チームを信じていたし、何よりハイパワーで燃費の良いトヨタエンジンに感謝する。今日の勝利は格別だ」

●中野信治のコメント:「今朝のウォームアップでマシンの手応えは良かったので、自信を持って決勝レースに挑むことが出来た。レース終盤のトップ争いでは、燃費のことを心配しながらの走行だったので、思い切ってカナーンをパスすることが出来なかった。チームの力も段々と上がってきているので次回のもてぎが大変楽しみだ」

●高木虎之介のコメント:「初めて経験するオーバルコースの戦いを完走することが出来てとても良い勉強になった。スタート前には、テストでの走行経験とはまったく違い、いささか緊張したが、周回を重ねるごとに戦い方のコツや要領もわかってきた。ただスピンを喫してしまったのは本当に悔しい。しかし何とかうまくコース上で立て直すことが出来、ピットインもせずにレース復帰を果たせたことはラッキーだった。これからもてぎ、ミルウォーキーとオーバルコースでの戦いが続くが、今日の経験をもう一度整理して戦略を立てる。とくにもてぎでは、是非ファンの皆さんの期待に応えたい」

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る