フォードは21日、ファイアストンに対し、新たに1000〜1300万本のタイヤリコールを要求する可能性を明らかにした。昨年のリコール時に対象にならなかったタイヤを「顧客満足プログラム」を実施することで、他社製タイヤへの履き替えをユーザーに推奨するという。
今回、リコール対象となるのは、カナダのケベック州・ジョリット工場で作られたものと、アメリカのノースカロライナ州・ウィルソン工場で製造されたタイヤ。SUV用だけでなく、乗用車用も含まれるため、本数が多大になってしまったとしている。
ファイアストンが供給打ち切りを宣言する原因となったのは、この空前絶後のリコールの内示がフォード側から行われたことだと言われており、これが両社の間に決定的な軋轢を生じさせたようだ。