気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年5月31日付
●セダンが消える? 広さのワゴンに人気、昨年販売比率30%割る (産経・7面)
●トヨタの花は早咲き、栽培会社、操業2年で黒字(読売・11面)
●特集・21世紀日本企業 トヨタの人事制度「グローバル21」(読売・11面)
●フォルクスワーゲン、小型乗用車「ポロ」のスポーツタイプの特別限定車発売(読売・11面)
●ダイムラー・クライスラー、小型乗用車「スマート」に電動ルーフの「カブリオ」、ミニバン「ボイジャー」を発売(毎日・10面)
●ちょっと待て、交通標語は著作物、電通など無断使用で東京地裁が判断 (朝日・38面)
●米フォードのエクスプローラ、ベネズエラ政府機関が国内販売中止を申請(日経・9面)
●韓国・大宇自動車買収でGMが条件提示(日経・9面)
ひとくちコメント
ベストセラーの『チーズはどこへ消えた?』ではないが、乗用車の代名詞だった「セダン」が急減しているという。きょうの産経によると、ここ数年、荷物を多く積める広いワゴンタイプや、多人数乗りのミニバンタイプの車種に押されっ放しで、昨年販売された軽自動車を除く乗用車のなかでセダンタイプの比率はついに30%を割り込んだという。
ひと昔前は『カローラ』に代表されるように、ボンネットとトランクルームがそれぞれわかれているセダンが主流で、ワゴンタイプなどは商業車とされていた。ところが、タクシーやハイヤー以外にセダンタイプの乗用車をあまりみかけなくなった。非セダン化現象は、座席一人分の幅をとるチャイルドシートの着用が義務付けられたことなどが背景にあるそうだが、少子化で家族の人数が激減しているだけに説得力に欠く。
かつて若いカップルはデートするにも、スポーツタイプのセダンでドライブを楽しんでいたが、最近は“遊び”も多様化し、若者たちの“クルマ離れ”が加速していることも少なからず影響しているようにも思えるが……。