ベルギーGPで負傷し入院していたルチアーノ・ブルティが今日退院することになり、これに合わせてプロスト・チームがブルティの代役として25歳のチェコ人ドライバー、トーマス・エンゲがイタリアGPに出場することを発表した。
現在F3000に参戦中のエンゲはプロストのテストドライバーとして、先週行われたマニクール・テストに参加。トラブルなしで120ラップを走りきり、F1シートへのチャンスをつかんだ。チェコ人として初めてF1のシートに座ったエンゲは興奮ぎみに喜びを語った。
「10年前、チェコはモーターレースなんかできるような状況じゃなかった。チェコ初のF1ドライバーになれて本当にうれしい。ずっと、特にここ6、7年夢に描いていたことがやっと実現した。事故にあったルチアーノにお見舞いを伝えると同時に、一日も早く彼のいるべき場所に戻れることを願っている。そして僕にチャンスを与えてくれたアラン・プロストの信頼に応えるためにもチームに貢献したい」