【フランクフルトショー2001速報】250psの高性能アルファロメオ『156GTA』

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【フランクフルトショー2001速報】250psの高性能アルファロメオ『156GTA』
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1965年、アルファロメオはジュリア・スプリントのスペシャル・バージョンとしてGTAモデルを発売した。あれから36年、最新のGTAモデルはアルファ156セダンとスポーツワゴンに設定された。

GTAモデルのセールスポイントは、何と言っても「走り」だ。もともと156は、走らせて楽しい“血の通ったクルマ”だが、GTAは「走り」の性能を時間軸方向に凝縮している。つまり“速く走るクルマ”だ。そのために、エンジンは新開発のV型6気筒3.2リットルを搭載する。アルファ166とアルファGTVに搭載されている3リットルエンジンのストロークを伸ばして排気量を3.2リットルにアップ。最高出力250ps/6400rpm、最大トルクは30kg-m/5000rpm以上。しかも、ただ馬力を上げるのではなく、低中速トルクの厚さにも配慮しているという。

パワーとトルクの上昇に合わせ、それを受け止めるグリップのタイヤが必要になり、タイヤサイズは225/45R17。サスペンション・ジオメトリーは練り直された。ホイール径が大きくなったからブレーキローター径も大きくでき、ブレンボ製の強力なブレーキを装着。かくして156は、走るためのマシンになった。

アルファロメオはいまや、フィアット社の一部であり、フィアット株の20%はGMが握り、さらには持ち株会社であるフィアットspaが保有するフィアットの全株を最終的にGMが取得できるというオプションを結んでいる現在、アルファロメオというブランドには経済的な独立性はない。しかし、フィアットもGMも「アルファロメオはアルファロメオらしくなければならない」と考えている。アルファロメオらしいということは、キャディラックやフィアットらしくないということであり、むしろ、GMがバックに付いたアルファロメオの今後には注目したい。

《高木啓》

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