ダイハツ工業は、国内の全工場で、工場から発生する直接埋立廃棄物量についてゼロレベル化を達成したと発表した。同社は、中間処理をせずに直接埋立て処分場に持っていく廃棄物の量を1990年度比1%以下にするゼロレベル化に取り組んできた。2000年3月に発表した環境自主行動計画「環境取り組みプラン」で、2003年度末に廃棄物ゼロを目標に掲げ、全社で取り組んできた。このため、目標を2年半前倒しで達成したことになる。
直接埋立廃棄物ゼロ化の取り組みとして、埋立処分量の80%を占める鋳物廃砂をセメント原料として再資源化、水分の多い排水汚泥を鋳物廃砂と混合することで汚泥のセメント原料化、工場内で発生するバンパー、インパネなどのプラスチック端材や仕損じ品を自動車部品(シートアンダートレー)として再利用化、溶解炉の耐火物を路盤材として再資源化した。
また、各工場にリサイクル分別場を設置し、分別回収への社員一人一人の意識を高めるとともに、滋賀工場にはリサイクルステーションを設置した。
同社では今後もゼロエミッション化を推進、焼却廃棄物を2005年度末までに1990年度比で1/3以下に低減の目標に重点的に取り組んでいく方針。