三菱『ランサーエボリューションWRC』、サンレモラリーから投入

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
三菱『ランサーエボリューションWRC』、サンレモラリーから投入
三菱『ランサーエボリューションWRC』、サンレモラリーから投入 全 5 枚 拡大写真

三菱自動車/ラリーアートは10月4日−7日に開催される世界ラリー選手権(WRC)第11戦サンレモラリーから、ワールドラリーカー(WRカー)規定により開発された『ランサーエボリューションWRC』を投入する。

【画像全5枚】

三菱のWRカーはこれが初めて。1日に公認を受け、2日、モナコのモンテカルロ国際会議場で発表会が催された。このWRカーで「マールボロ三菱ラリーアート」は、2001年WRCマニュファクチャラーズ、ドライバーズ両チャンピオン獲得を目指す。今シーズンWRCを戦っている7メーカーのうち、三菱が唯一、改造上の制約を持つグループAで戦っている。

三菱はこれまで、市販車ベースのグループA仕様でWRCに参戦、実戦で得たノウハウと技術を市販車へフィードバックしてきた。今後はグループAで採用できなかった先行技術をWRCで確認し、それを生産車へフィードバックすることとなる。

ランサーエボリューションWRCの開発基本理念は、ラリーの高速化に備え、安定した高速旋回と、加減速時のタイヤ接地圧変化にともなう駆動力変化を低減することを目的にした。そのためロングホイルベース化を尊重し、また信頼性のあるグループA仕様のコンポーネントを極力流用することにした。

具体的な改良点として、(1)エンジン搭載位置の変更による前後重量配分の適正化、(2)前後ホイールハウス拡大によるサスペンション・ストローク増大、(3)インタークーラー搭載位置の変更による冷却性能向上、などがあげられる。

とくにサスペンション・ストロークの増大が、ターンインを主体とした操縦性、ならびに駆動力損失を大幅に改善したことを、ドライバーのトミー・マキネンも確認している。マキネンは「このWRカーはとても気に入っている。サンレモではいいラリーが出来ると思う」と発表会で挨拶した。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  3. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  4. テスラ専用「破壊不可能」ホイール、18インチサイズを追加…米アンプラグド・パフォーマンス
  5. 日産の新型SUV『テクトン』、写真公開…2026年発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る