ボディの面に張りを持たせるためにコーナーを絞り込むという手法は、枠いっぱいに寸法を使っている軽自動車のデザインでは用いることができない。「ホイールアーチのフレアの造形には苦労しました」と才脇卓也デザイナー。
「社長はじめ首脳陣相手にデザインを承認してもらうプレゼンテーションでは、ハイライトを映し込んだ図面をわざわざ用意しました。スポーティなデザインでも軽自動車は小さく見えてはいけないんです」。
こればかりは陽光の下でデザインを確認して欲しい。ショールームの光線で見られたらデザイナーの苦労は報われない。