11日に発表された三菱『eKワゴン』の全高は1550mm、前日に発表されたダイハツ『MAX』も同じ。これは立体駐車場に入る全高として最大の数値だ。デザイナーは室内パッケージングの結果だというが、相川哲郎プロジェクトリーダーのニュアンスは異なる。
「立体駐車場は大都市の都心部で普及しているのですが、大都市郊外のマンションにすむ方だと、マンション併設の駐車場が立体駐車場になるケースが増えています。また地方でも、自宅の駐車場はいいのですが、たとえば若い女性ユーザーが地方中心都市へショッピングにでかけると、そこでも立体駐車場なのです」
どうやら思いのほか立体駐車場は重要な要件になっているようである。そしてそのための全高が、インテリアの人間工学的に導き出された寸法と一致していたわけだ。