日産のカルロス・ゴーン社長兼CEOは、日産とルノーが持ち株会社を作って事業を統合することについて「全て否定する」と述べ、全面的に反論した。ただ、ルノー、日産で意思疎通をより密にして、早く意思決定できるように新組織を立ち上げることを検討していることは認めた。
ゴーン社長は、一連の報道について「単なる憶測」と断定した。その上で、日産がルノーに出資する条件として負債が7000億円以下となり、日産がコアビジネスに投資できるほど、経営が改善することが前提になると説明、ルノーへの出資を全面否定した。ただ、日産の経営は急速に回復しており、出資の条件は「早くなるかもしれない」と述べた。