【東京ショー2001速報】アウディの対日戦略、いまだ計画途上

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【東京ショー2001速報】アウディの対日戦略、いまだ計画途上
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日本ではフォルクスワーゲンと分かれ、独自の活動をはじめたアウディジャパンだが、アウディの対日戦略の再構築はいまだに険しい道のりの真っ只中だ。

フォルクスワーゲンとの併売をやめ、アウディ専売にした結果、販売店の数は全国で約60店舗ほどにまで減少。販売台数は今年1〜9月までで約5700台、月平均約630台と低迷している。東京モーターショー会場では「アウディの良さを理解してもらえるお客様に絞り込んでブランドイメージを高めていく」(アウディジャパン関係者)とPRにいそしんでいる。

大パワーエンジンを搭載したSシリーズを展示するなど、プレミアム性をアピールしているが、本家フォルクスワーゲンが日本で販売台数を急速に伸ばしているのに比べて、歩みのあまりの遅さは否めない。実際、アウディジャパンでも「将来の目標台数をどうこういう段階ではない」と、将来的にどのくらい売れるようになるか値踏みしかねている。

また価格政策も遅れており、1台あたりの利益幅重視の方針は、基本的に変わっていない模様だ。モーターショー会場でのアウディのブース面積はかなり広いが、販売台数もそれに見合ったものにできるかどうかが注目される。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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