マツダは12日、2002年3月期連結決算で黒字に転換する見通しを発表した。2002年3月期の連結売上高は前年同期比3.7%増の2兆0900億円、連結営業利益が前年から319億円改善して170億円、当期利益が前期よりも1565億円改善して13億円と黒字に転換する見通しだ。早期退職者制度で人員削減が進んだのに加え、為替差益が見込めるためだ。マツダが黒字転換するのは2期ぶり。
マツダ単独の2002年3月決算は売上高が同2.8%増の1兆3600億円、営業利益が100億円、経常利益100億円を見込んでおり、期末に2期ぶりに復配する。配当は1株当たり2円を予定している。
マツダが黒字決算の見込みとなったことから、親会社のフォード・モーターのナッサー社長の交代で噂となっていたマツダのフィールズ社長の交代は先送りされるとの見方も出ている。ただ、フィールズ社長交代の「花道」を飾ったとの意見も。