【CART2001総括】「もう、いやっ」ホンダとフォードのボイコット騒ぎ

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
【CART2001総括】「もう、いやっ」ホンダとフォードのボイコット騒ぎ
【CART2001総括】「もう、いやっ」ホンダとフォードのボイコット騒ぎ 全 3 枚 拡大写真

騒動はまだある。第7戦デトロイトではいわゆる「ポップ・オフ・バルブ騒動」が勃発し、エンジン・サプライヤーのボイコット騒ぎにまで発展した。何の予告もなしにCARTが新しいポップ・オフ・バルブの装着を義務づけたのに対し、ホンダとフォードが「急なルール変更は無効」として抗議したのだ。

彼らの抗議によって、問題の取り扱いは審議委員会の手にゆだねられることになったが、CARTとフォード、ホンダ、トヨタのエンジン・マニュファクチャラー相互の合意により、第11戦ミシガンからエクステンション付き新型ポップ・オフ・バルブの取り付けが義務づけられることになった。

ミシガンと言えば、この数々の名勝負を繰り広げてきた2マイル・オーバルでのレースが、今シーズンの第11戦を最後に幕を閉じることになった。250周のレースでトップの入れ替わりが61回、終了間際の10周では4人のドライバーによって6回もトップが入れ替わる目まぐるしさ。最後は参戦5年目のカーペンティエが2位をわずか2インチ差で振り切って念願の初優勝を遂げた。手に汗握るレース展開とは裏腹に観客動員数の伸びはいまひとつで、これが理由でCARTはミシガンを諦め、もっと客の入る(あるいは高い契約金を支払う)開催地を探す決断を下したのだ。

まずまずの成果を残した初のヨーロッパ・ラウンド開催時第16戦に、アメリカで同時多発テロが発生し、ザナルディが両足を切断する事故に遭遇したのは不運としか言いようがない。そしてCARTは突如として2003年からのエンジン・レギュレーションの変更を発表し、ホンダとフォードにそっぽを向かれる事態を招いた。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  2. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  3. 唯一無二の4気筒250cc!カワサキ『Ninja ZX-25』初の特別仕様「RR」登場に「よっ!待ってました」の声
  4. ランボルギーニの新型スーパーカー、初のカスタマイズ仕様「ポルト・チェルヴォ」公開
  5. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る