暴走族封じ込めに成功、だが根本的な解決はできなかった!?

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例年、暴走族と警察が激しい衝突を繰り返すことで知られる広島の「胡子大祭」(通称:えびす講)だが、今年は広島県警が1100人の警察官を現場近くに配置するなど警備体制を強化したため、大きな混乱が発生することなく、事実上警察側の勝利となったようだ。

今年は昨年と同様、暴走族が自分たちの勢力を誇示するのに使っていた歩行者天国を廃止し、会場周辺に機動隊員などで構成される暴走族専門の対策隊800人を含む1100人体制の警察官を配置し、暴走族メンバーが滞留しないように目を光らせた。

このため、会場近くからは暴走族メンバーを排除することに成功したが、この祭りを18歳を迎えたメンバーの引退式と定めている暴走族は繁華街近くの公園を約3時間に渡って占拠した。警察の調べでは、祭りの期間中、連日約180〜270人の暴走族メンバーが集結。それを眺める期待族も100人あまりが集結したという。

2年前までは祭りの終了直前から引退式を行い、交通規制が解除された後も暴走族メンバーが道路を封鎖して車両の通行を妨害することから、これを排除しようとする警察との間で衝突となっていた。しかし、今年は暴走族メンバーを公園内に封じ込めることで一般参加者との切り離しに成功したといえるが、根本的な解決を図るための対策だったとは言い難く、暴走族対策の難しさを実感させる結果となった。

《石田真一》

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