【上海ショー2001舞台裏】北京の大号令「日本を追い越せ!」

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【上海ショー2001舞台裏】北京の大号令「日本を追い越せ!」
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中国には大小100以上の自動車メーカーがあるのだが、いま北京政府は「世界の巨大企業と中国企業を組ませる」という方向に熱心で、中小の自動車工場をリストラして大規模集団を作り上げるにはGMやトヨタの力が要ると考えている。

何事にも見栄と大風呂敷を忘れない北京政府は、最終的に「年産100万台の大規模集団を5つ」と目論んでいるのだろうか。その先には年産200万台×5集団+その他で、年間1200万台くらいの自動車をつくり、どんどん輸出する。その時点では、日本の自動車産業は3分の1くらいが中国に移転されているから、生産台数で日本を抜く。そのくらいの計算はすでにしているのだろう。

では、上海はどうするのか。北京が勝手に大規模集団の行方を決めようとするなら、上海は猛烈に反発するだろう。実際、北京と上海はあまり仲が良くないのだ。今回のモーターショーで、VWが第一汽車と上海大衆汽車の名前を合体させて「一汽大衆」という名前でアピールしたのは、北京と上海の両方に対する気遣いだろう。欧州の企業家は、中国政府よりもさらに先の未来を読んでいるに違いない。

《レスポンス編集部》

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