埼玉県警は18日、別件の窃盗容疑で逮捕された暴走族リーダーの少年(19歳)と、構成メンバーの男子高校生(17歳)が、今月12日に東入間署で保管していたバイクを盗難した疑いがあることを明らかにした。警察では複数の共犯者がいるとみて、この少年を厳しく追及している。
警察署から盗まれたバイクは、10月15日に盗難届けが出されていたもので、今月11日に埼玉県三芳町内のマンション駐輪場で発見され、管轄である東入間署が持ち帰り、署内で保管していた。ところが12日の早朝に保管施設の鍵が破壊され、このバイクが再び盗難されているのを署員が確認した。
ところがそれから数時間後、問題のバイクが街中を走っているところを警ら中のパトカーが発見。乗っていた高校生が無免許運転であったことから、道路交通法違反(無免許運転)と窃盗の疑いで逮捕。事情を聞いた結果、所属する暴走族リーダーが盗んだバイクの取り返しを行っていたことが発覚。最初にバイクを盗んだ容疑で逮捕した。
警察の調べによると、2人は盗難していたバイクが警察に持ち帰られたことから奪還計画を立案。虚偽の110番通報を何度も行い、当直職員が手薄になった瞬間を狙って警察署内に侵入。南京錠を壊してバイクを奪い返したという。この際、複数のメンバーが駐車場などで見張り役をしていたとされる。
東入間署では今回の盗難事件を受け、深夜の当直署員を15日から当分の間、1名増強して警備を強化することを決めている。