【使えないETC】誤進入・後退・衝突…重大事故にはならないというJH

自動車 テクノロジー ITS

前出、朝日新聞の記事(12月3日付朝刊)は、誤作動ばかりに注目がいっているが、非ETC車が過ってETC専用レーンに侵入する誤侵入問題は、現在どのようになっているのだろう。

日本道路公団は「全国の料金所からあがってきた報告を総合すると、平均で1レーンあたり一時間に0.8台の誤侵入があります。これも広報や新システムへの馴れなど『学習効果』で大きく減っていくものだと見込んでいます。現に、最も早くETCが導入された千葉エリアだと1レーンあたり一時間に0.2台しか誤侵入がありませんから」と説明する。

しかし、特に誤侵入の場合、危惧するのはズバリ「重大な人身事故」だ。「いまのところ誤侵入車両が当事者となる事故の報告がありますが、いずれも軽い接触による物損事故で、人身事故はありません。事故は非ETC車両が、ETC専用レーン誤侵入したときに、あわててバックされたりした場合に、後続のETC車と接触するケースが多いようです。われわれは誤侵入等が原因で重大事故が発生するとはとらえておらず、現状の対策で充分と考えています」(日本道路公団)という。

が、今後のETCユーザー増大や、ユーザーの馴れによるETCレーン侵入速度アップなどで、悲惨な人身事故が起らないとはいえない。最悪の自体をシミュレーションして、もっとしっかりとした対応をすべきだと思われるのだが。

《小谷洋之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. V4エンジン搭載の新型ヤマハ『YZR-M1』登場に、SNSでは「ビリビリくるぜ!」「男の子はこういうの好きだよねー」など反響
  2. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  3. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  4. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  5. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る