この木を切るとたたりが……!! 県道のルートが変更?

自動車 社会 社会

宮城県蔵王町の県道工事現場にあった桜の木が「切ると祟りがある」との伝承から、県道の建設コースを変えて対処し、一転して伐採予定を免れることになった。

この桜の木は蔵王町円田にある高さ10m、幹周り2mの樹齢不明の老木。隣接する県道へ新たに歩道が設置されることになり、障害となるため伐採される予定になっていた。ところがこの木には「その昔、侍が村民6人を殺害して6本の桜の木を植えたが、現在まで唯一残ったのがこの桜。墓標の代わりとなるもので伐採すれば祟りがある」という伝承が残っていたという。

蔵王町史にそのような記載が残っていたため、昨年末に発行された町の広報紙に「伝説の老木が伐採されることになりました」と紹介したところ、県が突然県道のルート変更を発表。一転して伐採中止を決定した。

実は蔵王町には「根返りの桜」というもっと有名な伝説が残る木がある。こちらは鎌倉時代に同地まで荷物を引っ張ってきた牛がその地で死に、墓標代わりに桜の木を植えたという。「墓標の代わりに桜の木を植えた」という点が酷似しており、こちらの方は町内の史跡と化しているが、問題となった桜については町史に残るのみで周辺住民もそんな伝承が残っていることは知らなかったという。

伐採中止を決定した宮城県の土木部は「祟りを恐れたわけではなく、由緒ある木を守ったという方が適切。せっかく歩道を作るのだから地域住民に愛されなくては意味が無い」と話している。

●チューンドカー&ドレスアップカーの祭典、「東京オートサロン・ウィズ・オートアジア2002」が開催されました。オートアスキーは、リポートに加えてクルマとコンパニオンの写真&動画満載の特集ページを開設しています。---

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【マツダ CX-5 新型】後席はマツダ車トップクラスの快適性、研ぎ澄ませた「3つの価値」とは
  2. サイドミラーの死角を減らせる補助ミラーは、アナログとデジタル、どっちが買い?[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. NISMO「L型エンジン用ヘッド」発売に「NAで300psって」「オーラニスモ買えちゃう」など驚きの声
  4. メルセデスベンツの小型SUV『GLB』次期型、プロトタイプの写真…内装は完全公開
  5. 「カッコ良すぎて気絶しかけた」トヨタ『ハイラックス』新型発表に歓喜の声、日本発売にも「素晴らしい!」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る