見送り気分が強い中、全体相場は4日ぶりに小反発。平均株価は1万円割れ寸前まで売られたが、その後買い戻しが入った。円安が1ドル=134円台半ばまで進み、自動車株は全面高。
日産自動車が、前日比26円高の751円と3日ぶりに反発。トヨタ自動車も130円高と反発した。日産は円安メリットによる業績の増額修正期待が好材料。この日は、過去最大規模(860億円)の個人向け社債発行の内容を発表した。
引き続き市場の注目を集めたのが、2001年の国内生産台数で日産を初めて抜いたホンダである。『フィット』『モビリオ』の相次ぐヒットで業績は絶好調。さらに円安メリットが期待できるとして、大口投資家の買いも入っているもようだ。
三菱自動車工業は海外生産で過去最高を更新したが、株価は前日比変わらず。経営の改善が見込まれていた、大型トラクタの脱輪事故が期待感を大きく後退させた格好だ。