日本自動車工業会が30日発表した2001年第3四半期(7−9月)の自動車海外生産実績は前の年の同じ時期にくらべ3.8%減少の151万台となった。1月からの累計では0.1%増と前年同期を上回っている。
7−9月期はアメリカで起きた同時多発テロの影響で9月のアメリカでの生産が落ち込んだことが影響したとみられる。しかしその他の地域でも欧州やアジアなどで減少しており、欧州の景気低迷や東南アジアの市場回復の遅れが出た。中近東だけは約3倍となった。
9月までの年間累計台数は479万4000台と0.1%のプラスとなった。アジア、アメリカが数%減少したが、中近東は約5割の増加、またEU(欧州連合)はトヨタがフランス工場での生産を開始したほか、ホンダが英国工場の稼働率を上げたことなどにより7.3%増えた。