フォードの1994年から98年製の『マスタング』に、構造上の欠陥があるという集団訴訟が起こりかけている。アトランタ在住の弁護士、ジョゼフ・フライド氏によると、「社内からの告発文書も含め、訴訟を起すに足るだけの資料の準備が整いつつある」という。
気になる内容だが、94年から98年製のマスタング・コンバーチブルには燃料タンク、リアボディストラクチャーを含めた設計上の問題があるのだが、フォードはそれを隠して販売していた、というもの。
これに対してフォードでは「すべてのマスタングはフォードの社内安全基準に達しており、これは連邦政府が定めた安全基準よりも厳しいもの」と反論している。しかしリコール数がダントツのフォードだけに、社内基準への信頼性は疑問。
もし訴訟になれば社内ぐるみのリコール隠し、といったことまで追求される恐れもあるフォード、今後の展開が注目される。