神奈川県警は1日、相模原市でタクシー運転手の顔を殴るなどして2週間のケガを負わせたとして、横浜市在住の55歳の男を強盗傷害容疑で逮捕したことを明らかにした。実は犯人の男も他社で勤務する現役のタクシー運転手だった。
事件起きたのは1日午前1時ごろ。警察の調べによると、この男は東京都八王子市から神奈川県相模原市までタクシーを利用したが、降車する際に運転手の顔を殴り、さらに首をひもで絞めるなどして襲い掛かった。襲われたタクシーの運転手はクラクションを押しっぱなしにするなどしたため、男は逃走しようとしたが、たまたま現場を通りかかった人に取り押さえられて、警察に引き渡された。
調べに対して、犯人の男は「夜間のタクシーに現金が無いのは知っているからクルマ自体を盗むつもりだった。その後、別の場所で運転手を装い、強盗にあったことにして警察を呼び出し、警官から短銃を奪い、銀行強盗に使おうと思った」などと供述しているという。警察は「事件が拡大する前に逮捕できて良かった」としている。