トヨタは航空機エンジンを作ろうとしていた?! 墜落事故の捜査で明らかに

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北海道・室蘭区検察庁は1日、無許可改造した飛行機を墜落させる事故を起こしたとして、トヨタ子会社の「エアフライトジャパン」の整備部次長代理を業務上過失致死罪と航空法違反罪で起訴したことを明らかにした。法人として同社も同じ罪で起訴されている。

この事故は1999年3月4日、航空機エンジンの製造を計画していたトヨタが改造した、エアフライト社のパイパー『PA28』型機が、北海道室蘭市の地球岬沖で墜落したというもの。事故機は測定のためにエンジンのインジェクター(燃料噴射装置)と、燃料タンクを結ぶホースの中間に、燃料の流入量や温度を測定するためのジョイントチューブを設置していた。

この改造加工が不充分だったために、エンジン自体の振動で金属疲労が生じやすかったという構造的な欠陥と、本来必要な改造届けと事前の試験飛行を行っていなかったことが問題とされていた。

室蘭区検はこれまでの調査で、今回起訴された社員が安全性が確立されていないことを承知の上で飛行試験を行わせたと判断。乗員については「事故を予見することはできなかった」として全員を不起訴とした。

《石田真一》

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