香川県警は30日、昨年5月に幼稚園児を原付バイクでひき逃げし、全治2カ月の重傷を負わせたとして、高松市内の16歳少年を道路交通法違反(ひき逃げ・無免許運転)と、業務上過失傷害の容疑で逮捕したことを明らかにした。
この事故は昨年5月12日、高松市内の県道で当時4歳の幼稚園児がミニバイクにひき逃げされ、あごの骨などを折る全治2カ月のケガを負ったというもの。現場には原付バイクと見られる破片が散乱しており、警察ではバイクにひき逃げされたものと断定したが、決め手となる物証は乏しく、捜査は難航していた。
ところが思わぬところに突破口が開ける。22日に道交法違反(共同危険行為)容疑で逮捕した暴走族グループ18人の取調べを行っていた際、そのうちの1人が「盗難バイクで子供をひいたヤツがいる。俺なんかより先にそいつを逮捕しろ」と供述。警察でさらに追及した結果、高松市内に住む別の暴走族グループに属するメンバーの存在が明らかになった。
警察ではこの少年から事情を聞いていたが「盗難バイクで、しかも無免許だったから怖くて逃げた」という供述が得られたため、業務上過失傷害や道交法違反容疑で逮捕した。