フォード/ファイアストン裁判で不思議な判決……クルマに欠陥、でも悪くない

自動車 社会 社会
フォード/ファイアストン裁判で不思議な判決……クルマに欠陥、でも悪くない
フォード/ファイアストン裁判で不思議な判決……クルマに欠陥、でも悪くない 全 1 枚 拡大写真

カリフォルニア州で、フォード『エクスプローラー』の安全性を巡る裁判が起されていたが、陪審員は「フォード・エクスプローラーには設計上の欠陥があった」という判決を出した。この欠陥のために横転事故が起こり、乗っていた人を負傷させた、と判決は指摘している。

ところがなぜか陪審員はフォードに賠償責任を求めるのではなく、クルマを販売したディーラーとカリフォルニアDMV(州政府自動車局)の責任、としている。クルマの設計が横転を引き起こしたと述べているのに、それはフォードの責任ではなく販売と販売を許可した州政府のせい、というわかりにくい判決なのだ。

それでも横転事故についてエクスプローラーの設計に欠陥があった、と指摘する判決は初めてで、それだけでも大きなニュースではある。昨年のファイアストン問題以来、数多くの専門家がエクスプローラーの設計について研究し、それでも結論が出ていない中、エクスプローラーに非がある、と認めた初めての判決だからだ。

ただしフォードは責任を問われなかったことで、「エクスプローラーそのものが原因の事故ではない」という声明を発表。灰色の判決となってしまった。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新タイヤメーカー「TIRE FROG」設立、第1弾「ヤンキー701」は7月7日発売
  2. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  4. メルセデスベンツの新型高級ミニバン『VLE』、プロトタイプの写真を公開
  5. ジムニーノマドの死角を潰せ! 長くなっても怖くない、データシステムの『カメラシリーズ』がすごいぞPR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る