岩手県警は5日、昨年12月11日から25日かけて行われた「交通事故防止県民運動」の期間中、飲酒運転で検挙されたドライバー139人に対して行ったアンケート調査の結果を明らかにした。
このアンケートは警察が飲酒運転の実態を把握するために行ったもので、忘年会シーズン真っ只中の12月11日から25日の間、飲酒運転で検挙されたドライバー139人に対して、警察官が聞き取る形で調査した。
調査で判明したのは、飲酒運転が危険であるという認識の低さ。全体の50.4%のドライバーが「最初から飲酒運転を行うつもりだった」と回答。大都市と比べ、公共交通機関が充実していない場所でもあり、長距離通勤のドライバーが多いから…というわけではなく、同48.2%は「利用距離は5km程度の近距離」と答えている。検挙時にも「運が悪い」という言葉を繰り返していたドライバーが多く、「近距離であれば飲酒運転をしたとしても危険はないし、見つかってしまったのは単に運が悪かったから」と考えているようだ。
県警では「近距離でも飲酒運転が危険であることはしっかり認識してもらう必要がある」としている。