埼玉県警は7日、有名な心霊スポットで路上強盗を行っていたとして、東松山市を拠点に活動する暴走族メンバーの少年21人を強盗傷害容疑で逮捕したことを明らかにした。警察では余罪が他にもあるとして厳しく追及していく方針だという。
警察の調べによると、逮捕された暴走族メンバーらは昨年9月8日、埼玉県吉見町にある「吉見百穴」を訪れた19歳の男性に対して、金属バットで殴るなどして全治1カ月のケガを負わせ、所持していた現金約6万円を奪った疑い。現場となった吉見百穴は、岩肌の斜面に219の横穴があり、この穴に多数の石仏が祭られている。その特有の雰囲気から、地元では「幽霊が見られる場所」として有名で、夏には肝試しに訪れる若者が後を絶たない。
逮捕された少年らは暗闇からいきなり金属バットで襲い掛かっており、警察が把握しているだけで5件近い事件が発生している。警察の取調べに対して「びくびくしている相手を暗闇から殴るのは面白かった」と供述しているというが、怖いのは幽霊ではなくて生身の人間だったということか。