高速道路での殴りあいは罪に問えない!? トラック運転手が釈放

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今年1月、茨城県つくば市内の常磐自動車道下り線で、追い越し車線に停車していた大型トラックに後方から走ってきたワゴン車が追突して5人が死傷するという事故が起きたが、このトラックを路上に止めた運転手が22日に釈放されていたことが明らかになった。

この事故は今年1月12日、他のクルマと交通上のトラブルを起こし、追い越し車線上に停車させた大型トラックに後方から走ってきたワゴン車が追突。このワゴン車に乗っていた4人が死亡、1人が重傷を負ったというもの。警察ではケンカをするために路上へ、しかも追い越し車線側にクルマを止めたことが事故の原因として、東京都港区在住の自動車販売業の男性(30歳)と、神奈川県横浜市在住のトラック運転手(49歳)の2人を業務上過失致死傷の疑いで逮捕していた。

このうち、自動車販売業の男性はトラック運転手に対する傷害容疑で起訴されたが、トラック運転手はこの男性に執拗に走行を妨害され、事実上進路を妨害されるなどしたことが取調べで明らかになった。停車を強要されたことが事実であれば、トラック運転手の過失割合が減ることにもなる。また、事故当時はハザードランプを点灯していたと供述しており、その場合には後続車の前方不注意ということにもなりかねない(普通の事故であれば一時的に追い越し車線上に止まることもある)。水戸地検は慎重に事件を捜査してきたが「現段階では起訴するに足る証拠が不十分」として、この運転手を処分保留で釈放したという。

検察では今後も任意での取調べを続けていくとしているが、高速道路上にクルマを止めてケンカという、前代未聞の行為に処分が下るかどうかは不透明な状況だ。

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《石田真一》

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