競争相手が出来たから初めて値引き---ライバル不在の高速バスに暗雲?

自動車 ビジネス 企業動向
競争相手が出来たから初めて値引き---ライバル不在の高速バスに暗雲?
競争相手が出来たから初めて値引き---ライバル不在の高速バスに暗雲? 全 1 枚 拡大写真

品川(東京)と弘前(青森)を結ぶ夜行高速バス「ノクターン号」を運行する京浜急行電鉄と弘南バスは26日、JR東日本の夜行列車に対抗するため4月1日から往復で利用する乗客を対象とした新しい割引運賃を導入する方針を明らかにした。

ノクターン号の通常片道運賃は現在9900円(往復の場合は片道あたり8750円)だが、4月1日以降に導入する新運賃では往復15000円(片道あたり7500円)とする。これはJR東日本が運行している寝台特急「あけぼの号」に、シーツなどのサービスなしでベッドを使わせる「ごろんとシート」という格安の座席が設定されたため。設定が青森・秋田地区乗車限定となるものの、こちらには往復16000円で使える期間限定の特別きっぷが用意されており、運行直後からバスの乗客を奪われるケースが目立ち始めたという。

このため両社では危機感を持って今回の値下げを決めたわけだが、首都圏と東北地方を結ぶ高速バスの大半は他に競合する交通機関が存在しないため、ダイレクトに結ぶという利便性を前面に押し出し、料金値下げに消極的だったという経緯がある。ノクターン号の利用状況はこれまで盛況だったが、JRでは本来4月後半までだった格安座席の設定をゴールデンウィーク後にも延長設定することを検討しており、今後の成り行きが注目される。

【iCOTY】始まる!! あなたがインターネットで投票するカーオブザイヤー:2002年2月22日からインターネットおよびiモードで消費者が投票するクルマの賞として「インターネット・カー・オブ・ザ・イヤー2001-2002」を開催している。あなたも自分でCOTY決定に参加できる! 2002年3月14日まで投票受付中。---

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 日本にはないアバルトの高性能SUV、『パルス アバルト』が大胆イメチェン!
  4. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る