競争相手が出来たから初めて値引き---ライバル不在の高速バスに暗雲?

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競争相手が出来たから初めて値引き---ライバル不在の高速バスに暗雲?
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品川(東京)と弘前(青森)を結ぶ夜行高速バス「ノクターン号」を運行する京浜急行電鉄と弘南バスは26日、JR東日本の夜行列車に対抗するため4月1日から往復で利用する乗客を対象とした新しい割引運賃を導入する方針を明らかにした。

ノクターン号の通常片道運賃は現在9900円(往復の場合は片道あたり8750円)だが、4月1日以降に導入する新運賃では往復15000円(片道あたり7500円)とする。これはJR東日本が運行している寝台特急「あけぼの号」に、シーツなどのサービスなしでベッドを使わせる「ごろんとシート」という格安の座席が設定されたため。設定が青森・秋田地区乗車限定となるものの、こちらには往復16000円で使える期間限定の特別きっぷが用意されており、運行直後からバスの乗客を奪われるケースが目立ち始めたという。

このため両社では危機感を持って今回の値下げを決めたわけだが、首都圏と東北地方を結ぶ高速バスの大半は他に競合する交通機関が存在しないため、ダイレクトに結ぶという利便性を前面に押し出し、料金値下げに消極的だったという経緯がある。ノクターン号の利用状況はこれまで盛況だったが、JRでは本来4月後半までだった格安座席の設定をゴールデンウィーク後にも延長設定することを検討しており、今後の成り行きが注目される。

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《石田真一》

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