ホンダは8日、新型軽乗用車『That's』(ザッツ)の発売後1カ月の受注台数が1万台に達したことを明らかにした。月間販売目標の約1.6倍に当たるものだが、最近のホンダ車にしては控え目の数字…。
ザッツは“モノ感覚”をコンセプトに若い男女をメインターゲットとして開発したモデル。考え方自体は新しいが商品自体はセミトールタイプの軽ワゴンという分類に入る。このタイプは三菱『ekワゴン』やダイハツ『MAX』、スズキ『アルトラパン』など各社が新型を出しており販売競争が激しくなっている。おまけに自社モデルの『ライフ』と食い合販売はそう伸びないという予想もあった。
こうした苦戦ともいえる状況で出てきた初期受注が1万台。月間販売目標の6000台を上回る無難なスタートといえる。しかし、6000台という数字はあくまでモデル期間を通じた平均目標であることを考えればスタートの数字としては物足りなさもある。最近の新型車の初期受注は2倍、3倍は当たり前という状況からするとなおさらだ。
ホンダは昨年6月に発売した『フィット』が今も月間1万7000台を販売するヒット車となっている。だが、同じプラットフォームを使い、昨年12月に発売したばかりの『モビリオ』は盛り上がりが今一つ。フィット効果が続かなければ“絶好調ホンダ”にブレーキがかかる可能性もある。
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