施行2カ月での適用例は25---法務省が危険運転罪の運用状況を公表

自動車 社会 社会

法務省は19日、昨年12月25日に施行した危険運転罪の2月末日までの適用状況を明らかにした。適用件数は合計25件で、そのうち2件の致傷罪については検察側からの求刑がすでに行われているという。

法務省のまとめによると、2月28日までに危険運転致傷および致死罪が適用され、全国の地検が起訴した案件の数は25。このうち致傷罪が20件、致死罪が5件となる。適用要因のトップは飲酒運転による事故で13件、これに信号無視の10件が続く。いずれも施行前に同罪の適用例の大半を占めることになると予想されてきたものだ。

25件中2件はすでに一審で求刑が行われており、さらにうち1件(栃木県で起きた飲酒運転に関係する事故)については一審判決が言い渡されている。この2件はいずれのケースも負傷の程度が比較的軽く、これまでは罰金などで済まされていたが、求刑はいずれも懲役1年以上の実刑だった。栃木の件についてはすでに判決が言い渡されているが、全治2週間程度の軽傷に対し、言い渡されたのは懲役1年4カ月の実刑で、執行猶予も付かなかった。

この罰則が導入された背景には、厳しい罪を適用することを広く告知することで、事故の抑止効果を狙うことにあったが、現状ではまだその段階には達していないようだとしている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
  2. 三菱『デリカD:5』が2度目の大幅改良、「S-AWC」搭載で走破性向上…ジャパンモビリティショー2025
  3. 三菱『デリカミニ』新型を発売、受注は1万台超え…「DELIMARU Package」を7割が選択
  4. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. もう1台の次期『コペン』、「K-OPENランニングプロト」はホイールベースが違う…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る