クライスラーグループが進めているクルマのリサイクルプロジェクト、CARE(Concepts for Advanced Recycling and Environmental)が第二フェーズに入った。このプロジェクトはなんと車の95%をリサイクルして年間3億2000万ドルの経費を節約しよう、という壮大なものだ。
特にプラスチック部分では、クルマに使用されている54のプラスチックパーツを仕分け、新しい車のパーツに流用する計画。もちろんリサイクルパーツはクライスラーのマニファクチャー規格に合格することが義務付けられ、強度、耐用年数などにも厳しいチェックが入る。クライスラーではこうしたリサイクルプラスチックを利用することで、1台あたりのコストは10から20ドル節約できる、としている。
現在ほとんどの自動車メーカーでのリサイクル率は重量の75%程度で、残りは埋め立てなどに利用されている。クライスラーが95%のリサイクルに成功すれば、「さすがドイツ資本」と喝采を浴びることは間違いない。