「タクシーに足を踏まれた」言いがかり男、防犯カメラに敗れ去る

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警視庁は21日、タクシーに足を踏まれたと言いがかりをつけ、運転手からカネを騙し取ろうとしていた暴力団員を詐欺未遂容疑で逮捕したことを明らかにした。歌舞伎町一帯には2月末から防犯カメラが多数設置されているが、このカメラの初お手柄となった記念すべき事件となった。

事件が起きたのは今月11日の深夜で、71歳のドライバーが運転するタクシーが交差点を左折しようとした際、このタクシーに右足をひかれたとして、「靴代と治療費合わせて6万円を支払え」とドライバーに要求した。

ドライバーが110番通報を行い、警察が現場に急行して交通事故として現場検証を行ったが、いきなり現金を要求したり、救急搬送や医療機関での治療を拒否するなど男の証言に不審な点が目立つことから、警察では事故現場の真上に設置されていた防犯カメラの映像を詳細に分析することになった。

その結果、この男はタクシーにひかれたのではなく、自分から当たりに行ったことが判明。右足は踏まれておらず、あろうことかケガをしたはずの右足でタクシーの車体を何度も蹴り上げていることもわかった。このため警察では詐欺未遂事件と断定。男を21日になって逮捕した。警察の調べに対し、男は黙秘を続けているという。

歌舞伎町一帯には2月27日から多数の防犯カメラが設置され、現在はテスト運用の最中。撮影した映像は原則として1週間保存し、今回のような犯罪捜査に役立てるというが、夜間でも「足をひいていない」ことがわかるような解像度を持つカメラだったとは。

《石田真一》

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