方向感が定まらない中、小口の売りに全体相場は4日続落。円相場も依然動きに乏しく、自動車株は2月の生産・販売実績で明暗を分ける展開となった。
日産自動車が、前日比9円安の920円と反落。朝方は高かったが、国内生産、販売がそれぞれ3カ月連続、6カ月連続の減少となったことが嫌気された。国内販売が前年同月比マイナスとなったトヨタ自動車も反落。一方、国内生産が7.2%増えたマツダは、8円高の311円と反発した。
こうした中、三菱自動車工業が13円高の307円と300円台を回復。ダイムラー・クライスラー出身のロルフ・エクロート氏の社長就任見通しが報じられ、“第二の日産”として業績改善に期待する買いが入った。
日野自動車工業はスウェーデンのメーカーであるスカニアとの提携を正式発表し、10円高の399円と4日ぶりに反発。富士重工業は6円高の649円と続伸した。